ベジタリアンにもアレルギーにも嬉しいプリンのミックス粉

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今回は、ベジにもアレ持ちにも優しい簡単にて作りできる「プリンの素」をご紹介します。

あの“プルン♪”とした食感、ツルンとした外見☆
「プリン」という響きだけで子供の頃を思い出しちゃいます。…私だけ?(笑)

しかし…
手作りプリンの材料といえば・・・やっぱり「たまご」 ですよね!?
(市販の大量生産プリンは乳製品が主な材料です)
牛乳の代用品は豆乳やナッツミルクなど多くありますが、たまごの代用品は…困ります。
そんな「たまご」を使用しないでプリンを作ったとして、はたして“プルン”とした状態を作ることはできるのか?

卵不使用でプリンのプルンは難しい

ゼラチンはベジじゃない

プルプルした食感を作るために使われている原材料としてまず思い浮かべるのは「ゼラチン」ですよね。
しかしゼラチンは主に、牛骨、牛皮そして豚皮といった動物のカラダの一部を原料とします。
ゼラチンが動物由来であることは知っていてもどんな工程を経て作られているのか知っている人は少ないですよね?私もそうでしたが、知ってしまうと「健康的」とは言い難い材料であることがわかります。

牛骨については、骨の成分の約75%を無機質(リン酸カルシウム)が占めているので、これを希塩酸を用いて除去する必要がある。骨を脱灰して残ったコラーゲン主体の物質を「オセイン」と呼んでいる。

これらのコラーゲン原料から、効率良く高品質のゼラチンを抽出するために、塩酸や硫酸などの無機酸もしくは石灰を用いて、原料の前処理を行なう。一般的に、酸処理の場合、数10時間から数日、また石灰処理は2~3ヶ月の処理期間を要する。原料の前処理条件により、前者を酸処理ゼラチン、後者をアルカリ処理(もしくは石灰処理)ゼラチンと称する。
引用元:http://www.nitta-gelatin.co.jp/gelatin_labo/4.html

上記のような前処理のあとに洗浄、抽出、精製、濃縮、乾燥といったいくつもの工程を経た上で製品化され、様々な商品の材料として使われたり、手作り料理に使われたりします。

無添加で作られているゼラチンももちろん存在しますが、ベジな人はできるだけ避けたい食品ですね。そして食物アレルギーのための原材料表記でも推奨されている20品目(他に義務が7品目あります)の一つでもあります。小さな子へのお菓子作りにもあまりおすすめの材料ではありません。

ありがたい海藻の存在

プルプルしたゼリーのような食感を楽しみたい時にベジな人が使うのは、「寒天」です。

寒天は、天草(てんぐさ)やオゴノリなどの紅藻類が原料で、1000年以上前から日本で親しまれてきた食品の一つだそうです。寒天も同じく工業化により薬品処理されてしまっているものも存在しますが、原料が「藻」というだけで、私は安心して食べられます。また、製造工程が気になる方は、「天草100%」の寒天を選ぶといいでしょう。絶対とは言えませんが、オゴノリを使用する場合は薬品処理が必要になることが多いようなので、天草だとよりナチュラルに製造されている可能性が高いです。

寒天プリン!?

それならベジなプリンは「寒天」があれば良いんだ!と思い、豆乳・甘味料・寒天でプリンらしきものを作ろうと思っても…

「え?豆乳ゼリー??」

という結果になってしまいます。寒天はゼリーや羊羹のようなものに適した原材料です。 やはり、ゼリーの食感とプリンの食感は全く異なっていて、しっかりとした質感のゼリーではなく柔らかい質感のプリンを作るためには一工夫が必要なようです。

簡単にベジプリンが作れるありがたい商品

プリンの食感を出すために、自分自身で試行錯誤が必要ない親切な商品があります。

ベジタリアンのための米粉プリンミックス

それは「ベジタリアンのための米粉プリンミックス」です。

商品名からしてベジ向けのアイテムだということがわかるのでうれしいですね。「ベジタリアン」とありますが、もちろん「ビーガン」向けになっています。

このミックス粉の原材料は、「粉末水あめ、米粉(国内産)、粉末寒天、食塩」で、特定原材料等27品目は不使用です。

販売者は「桜井食品株式会社」で、貴社は他にも「ベジタリアンのための・・・」シリーズの商品を出しています。カレー、シチュー、グラタン、ラーメン、、、雑食生活だと当たり前に食べる料理をベジでも気軽に食べることができるものがたくさんあり、本当にありがたいです。

ベジプリンの作り方

 

[作り方 80㏄カップ4~5個分]

用意するもの・・・無調整豆乳240ml + 水60ml
(牛乳を300mlご使用いただいてもお作りいただけます)

①鍋に本品1袋・豆乳・水を入れ、よくかき混ぜて溶かしてから中火にかけます。
(木ヘラで良く混ぜ、焦げ付かないように注意してください。)

②沸騰したら火を弱め、焦がさないようにかき混ぜながら約1分煮ます。

③火を止め、軽くかき混ぜてから型に流し入れ、あら熱をとってから冷蔵庫で1時間以上冷し固めます。
泡が気になる場合は、茶こし等でこしてから型に入れてください。

※豆乳は無調整豆乳を使用してください。豆乳の種類により仕上がりに若干の違いが生じます。
※ココアプリンの場合には、①の加熱前の段階で本品1袋に対してココア大さじ1を加えてください。
また、バニラエッセンスを入れてもおいしくお召し上がりいただけます。

引用元:商品裏面

実際に作った感想

とっても簡単でした!

ポイントは、粉の中に水分(豆乳+水)を入れるときは何回かに分けること。ボールを使って、パンケーキ作りのときのような感覚で、だまができないように粉を溶かしてから鍋に入れて熱すると良いかもしれません。鍋の中で混ぜたほうが洗い物は少なくて済みますけどね(笑)

「1時間待てない!!」というときは、高さが低い入れ物で固めると良いと思います。見た目は「プリン」っぽくなくなってしまいますが…

私は、子どもたちに急かされてしまったので(汗)高さが低いプリンを作りました。1時間待たずに固まってくれましたよ。

お皿に移す時にてっぺんが割れてしまいましたが…メープルシロップをかけて美味しくいただきました☆

ベジでなくても

「ベジタリアンのための・・・」という商品名ですが、ビーガンの人にも、食物アレルギーで卵や乳製品が食べられない人にも、とっても優しい商品です。

さらに、子育て中やダイエット、デトックス実践中などで「添加物が気になるから手作りしたい…けど、プリンは面倒(泣)」な人にもとてもおすすめです!!

私は、スーパーのグルテンフリーコーナーで発見してゲットしましたが、インターネットでももちろん購入できるので、探してみてくださいね☆